お客様と特許出願のご相談をする時にいつも感じるのですが、特許出願する発明をした技術者の方の目が輝いています。私自身が技術者だったので共感を覚えるのですが、自分で開発した新技術はかわいいものです。その一方で、お客様のビジネスが優先なので、特許請求の範囲には「これは良いものだ」とおっしゃる技術の全てでなくて一部だけを取り込むことになることがあります。特許庁の要求する要件を満たす範囲でビジネス的に最適の特許出願にする結果なのですが、技術者の方のお気持ちを考えると、私も悔しい気分になります。「良いもの」全部を出願するとご予算を超えてしまう場合もあり、苦しいところです。私たち弁理士も、一つの特許出願で広い範囲をカバーすることに腐心していますので、ご理解いただきたいところではあります。
2009年12月 のアーカイブ
YahooやGoogle
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2009年12月2日
私の事務所では、「顧問」のサービスも行っています。最近、そのサービスで心がけていることがあります。それは、クライアントがほしがっている情報(特許法の知識など)を提供する時に、その情報がYahooやGoogleで検索すれば見つかるものの場合です。クライアントにとって知的財産のプロである弁理士を顧問に持つことの意義は、YahooやGoogleで検索できる情報を出してくることではないはずです。顧問契約をしますから、当然、クライアントにとっては有料のサービスになります。こういうことで料金が発生してしまうのは、気が引けるものです。
そこで、できる限り、単純に検索した情報そのものでなくて、クライアントの実情に合わせた表現にして理解を手助けします。何か情報がほしいということは、その情報に基づいて次のアクションを決めるわけです。そこで、次のアクションに正しくつながるように情報を提供することが重要だと考えています。
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